『雪沼とその周辺』(堀江敏幸 作)

『雪沼とその周辺』(堀江敏幸 作)を読みました。私の印象:△
人の勧めで読んでみた。かすかなきざしとか手触りとか、日常の中で流れていくささやかすぎる何かを丹念にすくいとって上質かつ繊細な文章に落とし込んである。自分でも具体的に気づいてなかった心の襞の奥のほうを心地よく照らしてもらえて、くすぐられたです。
ただ、あまりにも色合いがグレイッシュでうら悲しくなった……のと、こういう哲学書じみたひらがな遣い(「営業をはじめているのに、客はひとりもあらわれなかった」とか)が私は微妙に苦手なんだよ。で、印象としては△どまりだなあ。とっても色々賞をもらっているようだけど。私が変なんだろうけど。
あと、ずいぶん聴覚的だなと。語学できる人って耳がいいよねーと改めて思った。