『天と地の守り人』(上橋菜穂子 作)

『天と地の守り人』(上橋菜穂子 作)を読みました。私の印象:◎
なんか、なんか、なんかもう、感無量……!!
またもちょっと落ち着いたらもちょっと書く、今は何も言えねぇ
あーーー
すごい!!! ありがとう!!!!!!

追記(11/02夜)
まだまだ興奮冷めやらないのだけど思い付くままになんか色々ぶつけてみる
とにかくまずもって、もうもう、おもしろかった!!!
10冊全部読み終えて1冊目と同じぐらい感動した、そのこと自体にまた感動した(1冊目ってどんなシリーズでも特殊な位置にあるしその世界に初めて触れた分感動しやすいものだと思うの)! これはーすごいよーー。読み通してみると『守り人』『旅人』の1冊1冊が最後の完結に向けた布石にちゃんとなっていたんだなあとわかるね。初めからこういう構想があったわけではないのだろうだけど、今思い返すとあああ……となる。早く文庫化しないかしら~早く全部手元に置きたい!
意図的かどうかはわからないけど、迷走する新ヨゴ皇国のありさまは戦争に突っ走っていく日本を否応なく思い起こさせる。そこにチャグムはいなくて、広島長崎を(結果的に)ホイにしてしまって、そして近隣から憎まれる未来を今生きている私たち。
あと否応なく想起といえば指輪だね指輪! えげつない武器を持つ圧倒的な大軍がタラノ平野にやってくるあたり、おおおペレンノール野~~と思いながら読んだ。そして援軍が来て奇跡の逆転、というあたりも、脳内は「角笛です。角笛なのです。」だったよーセオデン王!! 最後の「おーい、かえったよ。」がサムのそれと重なってまた感慨が深くなる。サムは「行きて帰」っての「戻っただよ。」だけど、バルサはこの長い厳しい人生航路の果てに「かえったよ」と言ってよい場所を自分に許せたのかなとか。
でもその中で敵国側の理も帝の理もちゃんとした必然性をもって説明されてるのがすばらしい。あとファンタジーなのにその非現実要素に依らない部分で問題解決がなされてるのもすばらしい。あとあとむやみに人も死なせず無意味に残酷な描写もないとこも、これまったすばらしいと思う(登場人物を殺し傷つければ何もしなくてもある程度読み手を揺さぶることはできるわけだから)。
こんなお話を母国語で読めるなんてなんて幸せ。日本の誇るファンタジーだ。
全体を通すと主人公はチャグムなのね。大きくなったね。泣ける。