09/01/14(カスピアン王子感想)

『ナルニア国物語第2章/カスピアン王子の角笛』を観ました。てか観てます、明日返さないといけないから。今オーディオコメンタリー2巡目。以下思いつくままに感想。(ネタバレ配慮してません。)
・概ね楽しい。ハラハラドキドキ飽きさせず大人の事情も掘り下げつつ戦闘シーンも迫力満点、その上ちょっぴりロマンスも☆ みたいな(宣伝や予告でスーザンとカスピアンの淡い恋模様が~と聞いててものすごい心配したけど、意外に自然かつほほえましく観られた)。
・四兄弟がでかくなってる! 皆かっこよくかわいくなってる! ピーターもなかなか一の王らしくなったよねえ。エドマンドも、勿論!
・リーーピチーーープ!!!! 感動した。原作より活躍してて嬉しい。
・懐中電灯も活躍してて嬉しい!
・でもねーなんだか色々どっちつかず。矛盾だらけ。カスピアンはいい歳した大人設定なのに原作の子どもっぽさ頼りなさはそのままだし、やさしの君で熊殺すのはためらうくせにテルマール人は虐殺しまくるスーザンとか、ルーシーの薬も重要キャラにしか使わないのかよとつっこまざるを得ないし。オリジナルに走るならそれはそれでいいから、とにかくきちんとひとつひとつ組み直して完璧に世界を作り上げて欲しかった。
・ナルニアの事情の説明が少なすぎると思う! 「伝説の4人の王」がナルニア史上どんなに特別な存在なのか、ナルニア入りした子どもたちが心身にどう影響を受けるものなのか、ミラースによる治世はどんな状態だったのか、その中でカスピアンの信じてきたものは何だったのか。あとアスランはどういった存在なのか。色々描いておかないから矛盾orご都合主義に見えてしまう部分も多い気がする。(アスランについて言えば、これはつまりキリストなんですよ~て明示しちゃうのは問題なんだろうけど、とにかくそういう、根っから次元の違う観念的な何かなんですよということぐらい示すべき。)
・擬似時代設定をLotRと変えればいいのに! 投石機とかこれ系の鎧とか黒っぽい大軍とか、もういいよ~……
・プリンスカスピアンはなで肩で髪がぺったり。
・それよりミラース王のかっこよさといったらないね!!! あれ王じゃなかったっけ? 摂政? なんでもいいですかっこいい。悪い、でもかっこいい。シャアのようだ。通常の3倍かっこいい。
・「樹木による加勢」を描いたのは実はトールキンよりルイスが先だったのね。ぱくりぱくり言われて気の毒だねアンドリュー。コメンタリーでぼそぼそ説明してる彼に同情しました。根っこびよーん攻撃はクールだったよ!
・使者エドマンドの飄々とした駆け引きっぷりが好きだ。
・ふくらグマがいる~!
・最後の戦闘はおもしろかった。カスピアンとピーターが協力してるんだ、ていうのもじんときた。馬で地上に駆け上がっていく王子さまは(なで肩で髪がぺったりしてたけど)かっこよかったです。バタンと斜路が開いて松明を投げ捨て剣を抜く、その一連の馬上での滑らかな動きにぞくぞくさせられた。NBAのファインプレーでも見ているよう。
・あの戦勝パレードは絶対原作のバッカス先導うかれ行列へのオマージュだ! と信じてる!!
・しかしつくづく、何か全く別の(もちろん指輪とよ)ナルニアは作れなかったんですか~と残念だ。ナルニアはすごくこう、叙事的に見えて叙情的というか、それぞれ読み手の内面でこそ完結していく物語だと思うのよ。モチーフがそもそも信仰だし。だからもっともっともーっと飛躍した映像世界にしてやった方がうまく描き出せたんじゃなかろうか。もっとファンキーにサイケに、全くリアルでない世界に。それこそ『チョコレート工場』とか、『オズの魔法使』とかみたいに。ディズニーじゃなければもう少しましだったんかなあ。
・とまあ色々あるけど見応えのある映画には違いないし、頑張っておもしろくまとめたねよかったねという感じです。これだけで終わるのは実際惜しい、応援したい。新しいスポンサーがどうかどうか早いとこ見つかりますように……!!!
・そういえば今回スーザンとこんなラブ設定にしちゃって次(があるなら)どうするんだろう? 歳の割にまぬけでしかも惚れっぽい王様だなんて。あかんやん。
・そういえば結局鼻とオレンジの話って何だったの~~?!
・ハア原作読みたい……