『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造 著)

『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造 著)を読みました。私の印象:○
カンボジアで戦乱を撮り散ったカメラマン て聞くと人外級に立派で完璧に高潔な人間を想像してしまう(多分その方が楽なのもあり)けど、そうではないんだなと。女も買うし死ぬのを怖がったりもするし、親も当然普通に親で、息子の居場所がどんな過酷な激戦地でも「当然帰ってくる前提で」手紙を書く。その人間味がぐさぐさ痛い。戦争に昼休みがあるくだりがリアルで却ってぞっとした。
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本メモ

『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造 著)

2010-03-17
『地雷を踏んだらサヨウナラ』(一ノ瀬泰造 著)を読みました。私の印象:○
カンボジアで戦乱を撮り散ったカメラマン て聞くと人外級に立派で完璧に高潔な人間を想像してしまう(多分その方が楽なのもあり)けど、そうではないんだなと。女も買うし死ぬのを怖がったりもするし、親も当然普通に親で、息子の居場所がどんな過酷な激戦地でも「当然帰ってくる前提で」手紙を書く。その人間味がぐさぐさ痛い。戦争に昼休みがあるくだりがリアルで却ってぞっとした。
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『快適生活研究』(金井美恵子 作)

2009-05-08
『快適生活研究』(金井美恵子 作)を読みました。私の印象:○ か ◎

この人のモノ語りはおもろいなあ。多分ほんとにおもろいのはモノそのものではないんだけど、物質に仮託されたこのなんかずれた感覚とか皮肉とか、うひょーとなるよ。行け行けアキコさん! 発酵無塩バターとパルマ産チーズでチーズクッキー作りたいです。
終始安心してEさんにイラッとし続けることができたけど、読み終わってふと気づく、そうかこれぐらい自己絶賛型の人の方が成功すんだよなあ。人には半ば軽蔑されてても。へへっ。



『長い冬休み』(アーサー・ランサム 作)

2009-05-08
『長い冬休み』(アーサー・ランサム 作)を読みました。私の印象:◎


今回は冬ですよ! もうっ! 北極とかグリーンランドとか行き違いとか救助とか~あああもうう楽しいじゃないの!! ランプで信号、っとか、なんか、キャーアンとダイアナだわ!
Dきょうだいよかったです。新しい人が出てくると何かとだれるものだと思うんだけど、ちゃんと楽しかった。彼らの第三者的な視点や行動が新鮮だった。理系男子はよいですなあ。弟を理解し的確に頼りそして誇りにしている姉がとてもすてき。でもドロシアは私の中ではティティとかぶってるんだけど。
伏線がばちっと張ってあるのも珍しいけどすごくやられた! あーきもちいい!

『狂骨の夢』(京極夏彦 作)

2009-05-04
『狂骨の夢』(京極夏彦 作)を読みました。私の印象:○
うん、おもしろかったです。一気に読んだ。これだけの材料をまあうまいこと繋げたねえという感じ。よくできている。それちょっとずるくない? なオチ(の一部)(確かに伏線は張ってあるけども!)も含めて、島田荘司っぽいとおもった。
京極夏彦は3冊目だけどこれはあんまり怖くなくて助かった。首ぐらいしか切らないからか? でもまあその分悲しいな。悲しいのはやだな。『ゴルフ場』とかさ。あと思わぬところで百鬼園先生の名前が出てきて嬉しかった!
次は『なんちゃらの宴』だっけ。じょろうぐもに辿り着く日はいつだ。

「兎に角、口を開けば恥をかく。毎度のことなのだ。」(p.174)


追記、次は『鉄鼠の檻』ですって。

『梶井基次郎』(ちくま日本文学全集)

2009-05-03
『梶井基次郎』(ちくま日本文学全集)を読みました。私の印象:○
そんなこと言っといてそういえば「檸檬」と「桜~」ぐらいしか読んでないよなあと借りてみた。事物の描写が印象的だった気がしてたけど、なんかこうずいぶんな叙情文だったのね。内へ内へ妄想と一緒に沈み込んでいく、に伴ってとりまく情景が巻き込まれていく、という感じか。その描写の的確っぷりにしびれる。
初めのほうのやんちゃな感じも良いけど後のほうの鬱々ぐちぐちした感じも良いです。「愛撫」は楽しいしかわいい、私も猫を愛せたら! 「筧の話」「冬の蠅」が好き。あと最後の書簡集が興味深く読めた。

「視ること、それはもうなにかなのだ。自分の魂の一部分あるいは全部がそれに乗り移ることなのだ」(p.292)